八重山のことわざ『高慢』
こう‐まん【高慢】
日本国語大辞典によれば、自分は才能、能力、容貌などがすぐれているとうぬぼれ、得意がること。
また、そのさま。
内容からして、どうやら才能、能力、容貌に優れているものを指しているようだ。ところがどっこい、
私の周りには、なかなか高慢な女性を見ることはない
これまでに・・・・・。
しかし、「天(てん)は二物(にぶつ)を与えず」ということばがある。
天は一人の人間に、それほど多くの長所を与えることはしない。
たとえば、美声の持ち主ではあるが美しくはない。
美しくはないが、美声の持ち主である。
顔も声も良いが、足が短い・・・・・。
わたしも、その一人かも知れない。
「天は二物を与えず」の言葉はやがては死語になりかねない。
何を言おうとしているかと言うなれば、(才能)(能力)(容貌)三物を天から与えられたとしても、高慢な人間にはなってほしくないと言うことである。
男も、女も・・・・・。
お互い素直で謙虚な気持ちでおれば、夫婦生活、恋愛も上手くいくと言うことだ。高慢な女性を嫁にもらうと上手く家庭生活を維持することが出来ないと言う先人が生んだことわざは、こうだ。
きぅむだか みーどぅんや やー むつぁぬ
肝高の 女 は 家を 持てない
ここでは、意味はないと思うが、こんなこともある。
美人は、三日もすればあきが来る。
そうでないものは、三日もすれば慣れてくる。
「そうでないもの」ここは、ご訪問者の解釈で・・・・・。
ご訪問者のみなさん、要するに人生のある限り明るく楽しく健康で、それなりに過ごして行こうではありませんか。
八重山古典民謡学会会長
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