ふる里は近くにあるようで遠きもの

≪京太郎(チョンダラー)才蔵≫

2011年09月16日 22:32


ふる里は近くにあるようで、遠きもの・・・。


はじめに言っておきたいこれといった
意味はないとおもうが
すこしはあるかな

首里、今朝の青空(ベランダより)
嵐の前の静けさのようだ。








撮影=会長
今年、ようやく60年の人生のくぎり(還暦)を迎える
事が出来た。
病も回復し皆との再会ができた。気力がちだ
と、いうか、おかげさまで還暦と、よろこんでいいのか、


ホテル日航八重山(還暦祝い)




ホテル日航八重山写真画像より

この頃、窓から外を眺める回数が増えたような気がする。
青空の日はとてもさわやかな気持ちになる。

雨の日はなぜか
淋しく故郷のことを思う。
なぜかと言うと、我が家は茅葺で雨が降るといつも雨漏りだった。
雨漏りもそれなりの楽しさがあった。

雨漏りの場所に洗面器、鍋、空カン、ひどい時にはタライまで、
それぞれは我が家の必需品だった。
おそらく私にとって八重山音楽(民謡)の原点は雨漏りであったと思う。
雨漏りが様々なメロディーを生みだすのである。
生活の中で覚えた雨のメロディーが、私を八重山音楽(民謡)の世界へと
導いてくれたのかもしれない。
なのに、私は雨が降ると淋しくなると言う。実に不思議だ・・・・・。

本当にモ牛し(モウシ)わけない淋しいなんて・・・・・。











撮影・飯田くるみ             黒島牛

当初、私は生まれ島(石垣)にもどる考えでいた。
しかし、いつの間にか沖縄本島人になっている。本当に・・・。
あっという間の時の流れにただただ驚くばかりだ。
ところが、還暦を迎えた今、いよいよ決断の時なのだろうか・・・。
そんな時ふと故郷が恋しくなる。
青空をみれば、熱い太陽の光の刺激が激しい生まれ島、ふるさとを
思い出す。
かつて、パンツ一丁で泳いだ前の海。
(現・美崎町/新栄町/浜崎町)だ。
その面影は二度とみることはない。(町名に間違いがあれば勘弁だ。)
だが、思い出すことは出来るのだ。
自分の故郷だからである。

海、山、空、川、野、を思い出しながら出てくるのが、トゥバラーマだ。

撮影・飯田くるみ

また、学校が終わると薪をとりによく通った川良山節で名高い川良山。
山看守に見つかり追われること、たびたびだった。
追われるのは我らだけではなかった。
古老のお話によると山看守だって追われることもあったと言う。
そこで生まれた歌がこれだ。


1.2.3ワンツウスリー

山看守 ハブに 追われ(オーレー) 
いのち(命=ヌツ)フカシゥ

私は、ハブに 追われ(オーレー) 
小便(スバル)漏らす(フカシゥン)

まぁ、何の意味もない話だが、私にとっては実に懐かしい話だ。
今となっては酒宴の席、酒盛の場の話どころか、忘れられていく島の
古話に淋しさを感じるのだ。

私も、今や中期高齢者の仲間入りだ。
窓から見た今朝の青空のように、人生前向きに晴れ晴れと後期高齢者に
なれればとおもう。
後期高齢者部隊を編成し世界に名だたる部隊を目標に十二年後の古希の
祝いを迎えたいものだ。
病と、仲良くしながら元気一番の最後期高齢歌者を目標に・・・・・・。
川良山節、トゥバラーマを歌いながら記事を書いている。
お聞かせすることが出来ないのが残念だ。
古希祝いの日まで楽しみにまっててくれ還暦を迎えた諸君・・・・・・。


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